久しぶりの今日は、パーマンを取り上げてみようと思います。

パーマン 1 (てんとう虫コミックス)
パーマンは言わずと知れた、変身ヒーローものの傑作ですね。
しかし決定的に違うのは、普段はごく普通の少年という設定。
それが世の(特に)男の子の圧倒的な支持を得たわけです。
男の子が誰しも持つ変身願望をくすぐったんですね。
パーマンは少年たちにとって程よいヒーローだったわけです。
ところで皆さん、パーマンのボス、あのUFOみたいな乗り物でやってくる男の人、
何と言うかご存知ですか?
パーマンの第1話では彼とパーマンであるみつ夫くんとの出会いが描かれてます。
[テクスト]パーマン誕生 @ パーマン てんとう虫コミックス第1巻 等
そこで確かに彼は自己紹介をしているのですが・・・・・。
ぼくは遠い星からきた・・・・・
そう、きみたちのことばでいえば・・・・・、
実はこの先、コミックによってセリフが変わっているんです。
手元に3冊あるので比較してみましょう。
バードマンだ。
てんとう虫コミックス 初版第25刷(昭和58年発行) 第1巻 (以下『てんコミ58年版』と略す)
超人だ。
小学館コロコロ文庫 第1巻 (以下『文庫版』)
スーパーマンだ。
藤子・F・不二雄大全集 第1巻 (以下『大全集版』)
事情を知らないと混乱してしまいますが、元々は「スーパーマン」だったようです。
ところが本家スーパーマンとの商標権がらみでNGとなり、「バードマン」となった。
時代ごとに並べるとてんコミ58年版→文庫版→大全集版なのに、なぜ最新のでは元に戻ってるの?
と思われるかもしれませんが、大全集は『できる限り原作の表現で』をコンセプトにして作られたものなのでこのような形になったのだと思われます。
さらに言えば、てんコミ58年版ではセリフがおかしくなると思いませんか?
「バードマン」というのは決して「きみたちのことば」ではないですからね。
だから文庫版ではその辺の修正を加えて「超人」としたのでしょう。
しかしそれでも、「スーパーマンには及ばないからパーマン」という設定に繋がらなくなりますけどね。
どうですか?色々な大人の事情が垣間見られて面白いでしょ?
ところでこんな面白い箇所もありますよ。てんコミ58年版です。
3コマ目なんですが、「スーパーマン」を修正し忘れてますね。
オッチョコチョイは編集者の方でした。
こちらもてんコミ58年版なのですが・・・・・
お気付きになりますかね?
多くは語らないことにいたします。
こういう発見があるから古い版を探してしまうんですよね。
皆さんはどの版で読みましたか?その版ではどのようになってましたか?
よろしかったら教えてください。
老使徒

藤子・F・不二雄大全集 パーマン コミック 全8巻完結セット (藤子・F・不二雄大全集)






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