普段読まない漫画やアニメDVDを観て過ごすのも良いと思いますよ。
今日は藤子・F・不二雄先生の21エモンという作品を紹介したいと思います。

21エモン (1) (小学館コロコロ文庫)
この作品はそもそも昭和43年から週刊少年サンデーにて連載されたのですが、
平成に入ってからアニメからされ、その異色な点から再評価された作品です。
どのような点が異色とされたのかというと、
当時アニメ化されていたその他の作品と比べると主人公が強気なキャラクターだったこと、
そしてゴンスケを初めとして脇役がとても個性的だったことが挙げられるでしょう。
それが第1話からも見て取れます。
[テクスト]ホテルつづれ屋 @ てんとう虫コミックス 第1巻 等
主人公である21エモンはホテルつづれ屋という小さなホテルの経営者20エモンの息子です。
そしてゴンスケはそのホテルでボーイとして働いているロボットなのですが、
その衝撃的な登場のセリフが、
トッツァマガヨンデルダ。サッサトイキナ。
21エモンからも言葉遣いの悪さを指摘されるのですが、そもそもロボットがこんな言葉を遣うことのギャップが面白さを呼んでいます。
テレビばかりを観ている21エモンを叱る20エモンとのやり取りも面白いです。
(21エモン)手つだえったってパパお客がひとりもいないじゃないか。
(20エモン)りくつをいうな、りくつを。
ひどい事をあっさりという21エモンもおかしいですが、パパの返しもおかしいですね(笑)
そしてその後ロケット空港へ行ってようやく一人お客を連れて帰ることができるのですが、
ホテルで出迎えたママまで、
お客さま!まあめずらしい!
こんな個性的なキャラクターで溢れる作品なのですが、連載当時はあまり評価が上がることはなかったようです。
ところで、21エモンという名前からも分かるように、この作品は一方で21世紀を意識した作品になっています。
当時漫画をはじめとした色々な作品で21世紀の姿が描かれ、
それを見た少年少女は胸を躍らせたものです。
このような世界が数十年後にやってくるのだと信じて疑いませんでした。
そういった点でもこの作品は子どもを惹きつける要素があるはずなのですが、
夢溢れる近未来の描写と、それに対してあまりにも庶民的過ぎるキャラクターたちとのギャップが
当時としては斬新で受け入れがたかったのかも知れませんね。
そして個性的なキャラクターで忘れてはいけないのがもう一人?一匹?出てませんね。
モンガーです。
実はこのキャラクターはこの話で出て来るホテルの客から譲り受けたという設定なんですね。
ですからこの個性的なキャラクターが活躍するのは次の話からです。
お楽しみに・・・。
ちなみに、私が所持しているてんコミ版21エモンはこのような表紙になっています。
これも随分と個性的な色使いですよね・・・・・。
では、良いゴールデンウィークをお過ごし下さい。
老使徒

21エモンComplete Box [DVD]






0 件のコメント:
コメントを投稿