忙しい中でも必ず休みを取り、子どもとの時間を作っていたというのも有名な話です。
きっと、お子様たちの良い成長に繋がっていったのではないかと思います。
そんな子どもたちへの思いは、もちろん作品の中にも感じ取られます。
今日もやはりドラえもんを紹介させていただきます。
誰しも一度は目にしたことがあるであろう、ドラえもん登場の話です。
メディア等ではどうしても、初期の絵のタッチの違い等が殊更に取り上げられて、
どちらかというと笑いのネタになってしまっている感もありますね。
しかしこの話をちゃんと読んでみると、野比家の暖かさを感じ取ることができます。
ドラえもんとセワシくんは初めに現れた時にのび太くんの未来について語るのですが、
のび太くんは当然それを受け入れられず、ほうきを振り回して彼らを追い返します。
するとその音に驚いてのび太くんのパパとママが部屋へと入ってくるのですが、
決して頭ごなしに怒るのではなく、優しく慰めてくれるのです。
そしてさらにパパは、
しかしたいした空想力だ。
まんが家になれば、成功するかもしれんぞ。
と、それを個性として認め、褒めてあげてもいるのです。
素晴らしい子育て法だと思いませんか?
「世の中に間違いなんてない。違いなんだ」という言葉もあります。
ある特徴を悪い面だけで捉えるのではなく、
良い面を個性として伸ばしてあげることで、新たな才能も開花するかも知れません。
少なくとも、そういった優しさに包まれて育った子は、思いやりのある人になるに違いありません。
後半でのび太くんは、未来が描かれているというアルバムを開いてみます。
この4コマを観て何を感じますか?
1コマ目、
大学入試らくだい、なぐさめパーティー
まず、のび太くんは大学受験をしているんですね。
ビールを注いでいるところからすると20歳は越えているのでしょう。
つまり、何度目かの受験失敗にもかかわらず、暖かく応援してくれる両親。
2コマ目、
しゅうしょくできなくて自分で会社をはじめる
素晴らしい!!
就職できないのを欠点と捉えるのではなく、前向きに考えて起業する。
これがあの親の教育の賜物でしょう。
しかも良く見ると、少なくともこの会社は5年続いているようです。
バブル崩壊のこの時期に、これだけ持ったのは上等でしょう。
どうですか?
落ち込んだ時、子育てに悩んだ時に、ドラえもんを読んでみるのはいかがでしょうか?
きっと良い答えが見付かると思いますよ。
それは言い過ぎでしょうか?
老使徒
ドラえもん(新書版) 全45巻セット [ 藤子・F・不二雄 ]






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