細かく面白い言葉遊びが随所に見られます。
だから子どもだけでなく大人も楽しめるのです。
ドラえもんというとさすがに大人になってからは読めないよと思うかもしれませんが、
是非読んでみてください。
子どもの頃には気がつかなかった藤本先生の遊びが発見できると思います。
では、ドラえもんのてんとう虫コミックスから第1巻。

ドラえもん (1) (てんとう虫コミックス)
その中から、これも皆さんご存知のお話かと思います。
[テクスト]変身ビスケット @ ドラえもん てんとう虫コミックス第1巻 等
面倒くさくて、部屋にあったビスケットを差し出すんですね。
そのビスケットがドラえもんのひみつ道具、「動物変身ビスケット」だったわけです。

和光堂のおやつすまいるぽけっと どうぶつビスケット (25g×2袋)×4箱
これは動物の形をしたビスケットを食べると一定時間その動物になってしまうという道具。
勝手に部屋に置いてあった物を持って行った事に怒るドラえもんですが、
ドラえもんはよく、大事な道具を部屋に置きっぱなしにしますよね(笑)
ここから騒動が始まります。
ビスケットの効力はすぐには出てこず、必ずその前兆がまず現れます。
(この設定がまた巧妙ですね)
初めに出てきた前兆がこちら。
ホホホ
と笑うママに対して
ヒヒヒン
と笑うお客さん。
「ホホホ」「ヒヒヒン」声に出して読むとさらに面白さが伝わる言葉遊びですね。
こんな調子の言葉遊びが見られる作品です。
この後は、別のお菓子を出されて、
いや、これはけっこうなおかしを。ケッコウケッコウや、のび太くんたちの作戦をいたずらと思い、
だれかのいたずらだ。トサカにくる!
そして最後には、
いいや、カエル!ケロケロ
となります。
しかし実はその前にもあるんですね、
この後の言葉遊びの嵐の始まりを知らせるセリフが。
ママから茶菓子の買いなおしを言われたのび太くんは菓子屋さんへ行ってお菓子を買うのですが、
そこでおつりを数えるんです。
ヒイフウミイ・・・。まちがいニャい。
おつりを数えるなんて本来必要のない描写をわざわざ入れたのは、この言葉遊びを入れるためです。
わざわざ「ヒイフウミイ」と数えさせているのも絶妙ですね。
言葉遊びの始まりを感じさせる見事なセリフです。
こういった視点でドラえもんを見てみるとさらに楽しいですよ。
老使徒

てんとう虫コミックス ドラえもん 全45巻セット






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